ビーレジについて About b-regi
ビーレジについて
2025年、日本の
血液凝固異常症レジストリ※
(愛称:ビーレジ)
がスタートします。
これまで単年度ごとの調査としておこなわれていた「血液凝固異常症全国調査」に代わり、患者さんの治療実態やこの領域の治療全般の情報を、経時的に集積・分析することにより、いっそう進んだ治療を提供するための基礎的なデータが得られます。
皆さんがこのレジストリに参加することで、血友病をはじめとするさまざまな血液凝固異常症に対する治療法の未来に大きな変革が期待されます。
ビーレジは、ヘモフィリア友の会全国ネットワーク(日本各地の血友病地区患者会を横断する緩やかな連絡体)、日本血栓止血学会および製薬企業が話し合い、共同研究という形で始められることになりました。この取り組みは、患者さん、医療者、研究者が一体となり、新しい治療法の開発や治療薬の開発を目指すための重要な基盤となります。
また、将来的にはレジストリの利活用料や企業からの寄付、公的助成などを基盤として、恒久的なナショナルレジストリとして自立的に運営することを目指しています。
ビーレジを通して、より良い治療法・治療薬の開発、
さらに現在の医療福祉制度の安定的な継続を目指しましょう。
レジストリがあると・・・・・・
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疾患に関するさまざまな医療情報が一括して蓄積されることで、より効果的かつ安全に
お薬を使用できたり、新しい治療薬を開発したりすることにつながります。 -
医療情報が、レジストリに登録された病院の間で共有されるため、いつどこにいても、
一人ひとりに合った最適かつ最新の治療が受けられるようになる可能性があります。 -
患者さん自身が日々の体調変化に目を向けやすくなり、質の高い生活のための治療に
自主的に参加することにつながります。 -
薬の効果や副作用など、治療の実際を医療現場全体に発信する場にもなります。
かかりつけ医だけではなく、その一歩先へ情報を届ける機会ともいえます。 -
指定難病に対する医療費助成の継続にも役立つ可能性があります。
蓄積された患者数や治療データは、助成や保険適用を判断する材料となります。
将来的には
ALL JAPANで参画するナショナルレジストリに
移行予定です。
ナショナルレジストリとは、全国規模で構築される疾患レジストリを指します。国や学会、患者会、企業などが協力して運営し、全国の医療機関から集められた患者さんの情報をもとに、より良い治療や支援の実現を目指す仕組みです。
海外ではすでに多くの国でナショナルレジストリが構築されており、患者さんから提供されるさまざまな情報に基づき、より質の高い医療を提供するための体制が整備されています。これらの国では、治療の安全性と有効性向上のために、専門病院が中心となって医療情報を効率的に集めています。
このような全国的なデータベースが日本でも作られることにより、日本全体の医療の質を高めるとともに、国際的なレジストリと連携し、さまざまな医療研究や新たな治療法の開発に貢献することが可能となります。
今後、レジストリが発展し、全国規模でのナショナルレジストリとして機能することで、一人ひとりに合ったより良い医療の提供や、新たな治療の可能性を広げることが期待されています。
ナショナルレジストリへの移行は、患者さん、医療者、研究者が力を合わせ、未来の医療を支えるための重要なステップです。
ビーレジ参加のお願い
私たちは、一人ひとりの情報が未来の医療に大きな力をもたらすと信じています。
ビーレジへの参加を通じて集まった情報は、新たな治療法の開発や安全で効果的な治療の実現に役立ちます。豊富なデータが政策決定を後押しし、あなたの参加が医療制度の支えになるかもしれません。
また、すべての情報は匿名化され安全に管理されますので、安心してご参加ください。
参加は自由で、いつでも取りやめることが可能です。
ビーレジQ&A
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ビーレジへの参加を途中でやめることはできますか?
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はい、同意いただいた後でも、いつでも参加を中止することができます。参加を中止される場合も、不利益を受けることは一切ありませんのでご安心ください。
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ビーレジに登録した個人情報は守られますか?
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はい、個人情報の保護には細心の注意を払っています。ビーレジに提供いただいた情報は、JBDROで厳重に管理されます。データの解析に使用される際には、個人を特定し得る情報(氏名、電話番号など)はすべて匿名化されます。また、個人情報管理システムは高度なセキュリティによって保護されており、外部からの侵入やデータの持ち出しがあった場合でも、個人を特定することはできません。
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レジストリ研究(観察研究)と治験(臨床試験)の違いは?
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治験(臨床試験)は、主に新しい薬の候補となる薬剤の有効性や安全性を評価するために行われ、あなたが受けている現在の治療を中止または変更する必要があります。一方、このレジストリ研究は、あなたの今の治療状況とその結果(日常の体調変化や検査値など)について、ありのままのデータを収集して活用する観察研究です。そのため、レジストリに参加することによって新たな検査が増えたり、治療薬が変更されたりするなど、患者さんにご負担をかけることはありません。
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データ入力を忘れた場合はどうなりますか?
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輸注記録票や症状アプリなどへのデータ入力を忘れてしまっても問題ありません。次の機会から、入力を再開してください。